ロマンチストの街、Ciudad Enamorada(シウダー・エナモラダ)はメキシコ風の建物が並ぶロマンチックなマップ。
Ciudadはスペイン語で「街」
enamoradaは「恋を、~に恋し」という意味で、2つの言葉を合わせると「恋する街」になる。
このマップには各地にモニュメントがあり、「見る」アクションをすると説明文が表示される。
すべてのモニュメントを調べたら何が分かるのか、隠された秘密を解き明かそう。
※ネタバレ要素あり
調査するのは自シムのクロツ・エイネ。
絵画スキルMAX、画家のパトロンキャリアの彼女は芸術に精通してるため、謎を追うのに適任。
シウダー・エナモラダのマップは3つの区画に分けられる。
・プラザ マリポーサ広場(右下)
・ヌエボ・コラソン(右上)
・ビスタ・エルモサ(左側)
まずは右下のPlaza Mariposaプラザ マリポーサ広場「蝶の広場」へ行こう。
「バタフライロマンスのトピアリー」
素材…花、植物
木の枝が円を作り、その中に赤とオレンジ色の花で大きな蝶を模して造られている。
ひらひらと舞う蝶を捕まえるのは容易ではない。
指の間から簡単にすり抜けてしまう儚さと表現している。
「恋人の像」
素材…石?
階段の上に2人が向き合って手を重ねている。
頭部が勾玉のような形になっており、2つ合わせるとハートになるがそれらは決してくっつくことはない。
失った愛を表しているのか、それとも相思相愛なのか真意は不明。
説明文に「C」と「S」と書かれ、製作者の名前が匂わされている。
だが「C.S」のイニシャルを持つLovestruckデフォシムは1人もいない。
気になるのはモニカ・ロペスの元夫がノーム彫刻家らしいが登場は確認できず。
念のため他のデフォシムも調べると唯一「C.S」の名前を持つシムは、maxis公式ギャラリーにあるChase Schwarz。だが彼は小学生なため可能性はゼロに近い。
公園に行くと自シムカプが空を眺めていた。
とてもかわいかったので思わずスクショ。
よく見ると広場の池がハート型になっている。
釣りや泳ぐことはできないけど、デートコースにはピッタリの場所だ。
次はVista Hermosaビスタ・エルモサ「美しい景色」へ移動。
ホットスポットとして有名で年中無休のモーテルがある。
モーテルの背後には坂があり、その先に存在感のあるモニュメントを発見。
「古代のトーテム」
素材…石?
高台に建つこのトーテムには蝶とウーパールーパー、サボテンらしき植物が彫られ、足元には赤い花が植えられている。
他の石像と比較すると、所々欠けたりひび割れがあって年季を感じるが、キレイに管理されているため地元のシムたちに丁重に扱われているのだろう。
トーテムの足元には赤い花が植えられているが、マップのモデルとなったメキシコの国花はダリアである。
ただシムズ4の動植物はポリゴンのような見た目が多く、ダリアかどうかはっきりできない。
マップ内で度々、蝶とウーパールーパーを見かけるが実は重要な意味がある。
まずは蝶、メキシコは絶滅危惧種のオオカバマダラという蝶を保護しており、メキシコ各地にオオカバマダラ生物圏保存地域が世界自然遺産に認定されている。
黒とオレンジ色の羽に白い斑模様、そして黒い背中に白い縦線があるのが特徴的なとても美しい蝶だ。
オオカバマダラは北アメリカ大陸や、熱帯、亜熱帯地域で生息されており、冬になるとメキシコまで数百万規模の群れを成して大移動をする点から「渡り蝶」という異名を持つ。
ウーパールーパーは元を辿ると、メキシコに生息する「メキシコサンショウウオ」という有尾類だ。
「ウーパールーパー」という名前は日清焼きそばUFOの商標。
1985年のCMに登場した宇宙人のモデルがウーパールーパーで、日本でウーパールーパーが流行したきっかけになっている。
ちなみにメキシコサンショウウオは、メキシコサラマンダーもしくはアホロートルとも呼ばれ、スペイン語で「水の怪物」とも呼ばれる。
メキシコを象徴するこの2点は、シウダー・エナモラダにとっても重要なシンボルなのは間違いない。
夕日が下りる様子はまさに絶景。
観光スポットになっているものの、普段は地元のシムたちを見守っているように思える。
区画外になるが、こんなトウモロコシ型のオブジェも存在する。
メキシコはトウモロコシを主食としており、トルティーヤの原料として人々に深く愛されている。
シムズ4でもメキシコ料理が登場することから、シムズスタッフによる粋な計らいなのかもしれない。
最後はNuevo Corazónヌエボ・コラソン「新しい心」へ移動。
「噴水」
素材…コンクリート?
幾何学的な形状のコンクリートが重なり合い、水が絶えず流れる。
一見、自然と色彩豊かな街並みに不釣り合いな彫刻と思えるが、石と水、そしてブルータリズム建築の特徴をうまく使って自然との調和が成功している。
ブルータリズム建築とは、1950年代頃から始まった建築様式である。
コンクリートやレンガなど建築素材の質感を強調させた、幾何学的な形状が特徴的。
華美な装飾を省き、実用性と機能性を徹底したことで無機質な反面、デザインに対する誠実さを感じさせる。
どうやらフリオという有名シェフが、街にナイトライフつまりロマンチックな人々が来るように、大金をはたいて建てたようだ。
「高級そうな見た目の噴水があればいい」という記述から、もし当時ブルータリズム建築が流行していたのなら、外観のみを気にして流行に乗っただけだったかもしれない。
けれど彼の偉業によって、ヌエボ・コラソンには魅惑的なパリピたちが集まり、夜の街が賑やかになったのは確かである。
「ジャガージャイブのウォールアート」
素材…プリント?
噴水の背後にあるビルに設置された巨大パネル。
ジャガーを模した服装の人物が片手に蝶(色と柄を推測するとオオカバマダラの可能性)を携えて、大地を踏み鳴らしている様子が描かれる。
建築モードの家具の説明欄には「自然への陽気な賛歌で、野生のエネルギーと鮮やかな色彩が元気になるようなオーラを放っています」と記載されている。
最後に、再びビスタ・エルモサへ行き、仕事を終えた妻のクロツ・シグネと落ち合った。
2人が食べているのはパンバソというバーガーみたいなパン。
メキシコらしいスパイシーで美味しそうな見た目。
夕食も済ませて最後に調査するのは、Lovestruckの公式トレーラーにも登場したモニュメント。
「愛の壁」
素材…石?
2人の男女がダンスをする様子が彫られている。
右側が大きく剥がれ、全貌を確かめるのは不可能。
この壁画は「見る」アクションをしても説明文は表示されない。
しかし、「愛の宣言」を書くことができる。
愛する人への思いを書いたのだろうか。
彼女を見つめる目がとても優しい。
さて、ここで気になるものを発見した。
絵画の裏は作者のサインや別の絵が描かれていることが稀にある。
そこで「愛の壁」の裏側がどうなっているのか気になり、背後に回ってみた。
すると表に描かれている2人の男女のシルエットがある。
それと同時に剥がれて見えなかった右側部分に、気になるシルエットが。
見ようによってはクマにも見えるが、現時点ではただの偶然な可能性も高い。
また女性側の壁にうっすら骸骨のようなものも見えて、何やら不吉な気配を感じさせる。
エイネとシグネがいる位置の反対側に、青いクマ、ガルシア・サミーがベンチで寝ているのを発見した。
彼は住処がなく、マップ内を徘徊してはメソメソ泣くのが日課である。
壁画の裏側にあったクマのシルエットとよく似ており、このクマと関係があるのか。
そして彼は何者なのか。
個人的な意見としては関係大ありだと思っており、壁画の男性がクマ説を押したい。
もしそうならクマになった経緯と真相を知るためにも、別日に改めて調査する必要がある。
それでは、ここまでご覧いただきありがとうございました。
コメント