百合カプなれそめ物語~アキヒナ×ビワ⑤~

スポンサーリンク
スポンサーリンク

1話はこちらから

4話はこちらから

~前回までのあらすじ~

ビワと口論したまま休日を迎えるアキヒナ。

鬱屈した気持ちを消そうとジョギングしているうちに、このままではいけないと思い直す。

だがビワの家へ向かう途中、偶然通りかかった男子生徒と出会い、お喋りを始めた。

彼と別れたアキヒナはビワの部屋に招かれ、仲直りをするが彼女に押し倒されてしまう。

「~♪」

「お母さん」

「あらビワ。どうしたの?」

「部屋にアーちゃんがいるんだけど、泊まっていいよね?」

「もちろんいいわよ。じゃあヒバリに連絡しないと」

「おばさんには私が伝えた。あとアーちゃん、ジョギングして疲れたからもう休むって」

「あらあら。あの子、運動大好きだもんね」

「だからこっちは気にしないで。おなか空いたら自分たちで作って片付けるから」

「そう?冷蔵庫のものは好きに使っていいからね」

「ありがとう、お母さん」

「あ、お父さん」

「モモちゃん、おなか空いたよ~ごはんまだ~?」

「ユズ君、火使ってるから抱き着かないで。大人しく座ってなさい」

「え~んモモちゃん冷たい~でも好き~~」

「はいはい」

「お母さん泊まっていいって。まあいつもお泊まりしてるから慣れてるか」

「大人しいんだね」

「おなか空いてない?何か飲む?」

「食欲ない……」

「あったかい。子供体温だね」

「汗かいてるからくっつかないで」

「そうだね。風邪引いたら大変。先にお風呂入っていいよ」

「……うん」

(いつからおかしくなったんだろう?)

(小学校の頃は一度もケンカなんてしなかったのに、最近になってビワは怒り始めた)

(きっかけがあるはず。ビワは怒った時、何て言ってた?)

「男の子に対して警戒心薄くない?」

「こっちの気持ちも知らないくせに、私以外の子と仲良くしないでよ!」

(あの時からぎくしゃくし始めたんだ。それに私が男子と仲良くすると決まってビワの顔が怖くなる)

(……キスしちゃったな)

(でも……)

「お風呂ありがとう」

「逃げないんだね。隣に自分の家があるのに」

「逃げる理由がないからね」

「こっちおいで、アーちゃん」

「明日も明後日も、ずーっと一緒にいようね」

「アーちゃんは私だけのもの」

(何とかしなきゃ)

(この問題を解決できるのは私しかいない)

⑥へ続く……

コメント

スポンサーリンク
error: !! Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました