当記事はGL、姉妹百合要素が含まれています。苦手な方はブラウザバック推奨。
前回までのあらすじ
食と結婚の考え方の相違でエイデンと別れた杏子。
結婚を諦めきれない彼女は次の相手として年上のカーソンと出会うが浮気され、またしても破局してしまうのであった。
クロツ・エイネ「杏子、元気なかったね」
マツミヤ・ミズキ「さすがに2回連続も失恋したら落ち込むよ」
「私も前カノの浮気現場を目撃した時は、しばらく立ち直れなかったな」
「でも今はサマンサさんとラブラブなんだよね。順調?」
「おかげさまでね。はいチェックメイト」
「あっ!!」
シバ・カリン「ハフッ、ムシャ!」
シバ・杏子「ちょっとカリン。座って食べなさいよ」
「だって座るより早く食べたい欲が勝ったんだもん」
「お姉ちゃんこそ、昨日の夕食食べないでずっと寝てたけど…」
「大丈夫?」
「大丈夫に決まってるでしょ。それよりちゃんと座って食べなさい!」
「あーもー、人が心配してあげてんのに口うるさいなあ」
(あいつらから連絡…来るわけないか。本当に別れたんだなあ)
「このアカラジェ、杏子が作ってくれたの?」
「ん?ああ、作り置きだけどね」
「すごく美味しいよ。いつも作ってくれてありがとう」
「フフ、お世辞言っちゃって~」
「本当のことだよ。杏子も、杏子のごはんも大好きだからね」
「えっ?」ドキッ
(いやいや、そっちの意味で言ったわけじゃ…でもエイネって優しいな)
「ありがと。後で美味しいデザート作ってあげる♡」
「ホント?嬉しいな」
「~♪」
「よし、ブリガデイロ完成♡エイネに持っていってあげよう」
「だから、そういう意味で言ったわけじゃないよ」
「!」
クロツ・シグネ「ウソつき。だって杏子が好きって言ったじゃん」
「親友としてだよ。シグだって、杏子に元気になってほしいよね?」
「だけど!私以外の人に好きって言うエイネなんて嫌い!」
「嫌な気持ちにさせてごめん。私が世界で一番好きなのは…」
「お姉ちゃん…」
「なーんだ」
:
:
Oasis Springsデザートブルーム
「ったく、どいつもこいつもイチャイチャしやがって」
「私だってスタイルを維持するためにランニングしたり、料理スキルを磨いたりして頑張ってるのに」ブツブツ
「一途に愛されたい…」
「あ~あ。どこかに金髪碧眼のカッコイイ王子様っていないのかなあ~」
ジュー、ジュー、パチパチ
「ん?」クンクン
「美味しそうな匂い…どこから…」
「あ…」
(お…)
(王子様!!!)
(え、え?金髪碧眼の王子様が目の前にいるんですけど。言った欲望が現れるなんて私って具現化系能力者?)
??「良かったら一緒に食べない?ちょっと多く作りすぎちゃって」
「い、いいの?」
「もちろん!僕はルス。君は?」
「杏子よ」
「杏子か、愛らしい名前だね。遠慮しないで召し上がれ」
「愛らしいだなんて…それじゃあお言葉に甘えて、いただきます」
(ハア、こんなイケメンに出会うって知ってたら、もっとオシャレしてきたのに)
「こ、これは――」
「すっごくマズい」
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次回予告
(やっちゃったああああああ!!!!!!絶対嫌われた!!!!!!!!)
「良かったら今度の休み、僕の家で料理を教えてくれないか?」
「え?」
④へ続く。
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