[シムズ4]ゴーストは徒桜の夢を見るか?

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※当記事は女性同士の同性愛描写と一部、暴力的な表現が含まれております。苦手な方は閲覧をお控えください。

この物語は今から数十年前、ラルヴァがまだ生きていた頃のお話……。

ラルヴァ「はあ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡」

「読書中の姿もステキ~~~~~~♡♡♡♡♡♡♡♡」

「本の栞になって読み始める時と読み終わる時に毎回触られたい~♡♡♡♡」

「何の本読んでるんだろう?気になる~~~~~~~♡♡♡♡♡♡♡♡」

「本のタイトルさえ分かれば同じ本とブックカバー買ってこっそり交換して、あの人がめくったページを触ったり、匂いを嗅いで楽しめるのに~♡♡♡♡」

「あっ、やば!目が合っちゃう!」

「はあ♡危なかった~。こっそり見つめてるのバレるとこだった♡」

「でもでも、本の趣味とか合ってそのまま仲良くなれたら……キャ~どうしよう~~~♡♡♡♡」

女子生徒「邪魔なんだけど」

ラルヴァ「あ、すいません」

「あーあ、もうすぐ朝のHRが始まっちゃう。同じクラスだったら良かったなあ」

(私の名前はラルヴァ。4月からこの女子高に入学した新一年生)

(でも入学式から1か月経っても友達はおろか、クラスに馴染めてないぼっち。消極的なほうだし、これからの高校生活は終わったと諦めてた。でも、こんな私にも楽しみができたの)

「あ……」

「いた!」

(隣のクラスのクロツ・フユノさん……!)

(私が今、友達作りよりも夢中になっている人♡)

(毎日毎日フユノさんを探してはこっそり壁越しに眺めるのが私の幸せ♡)

(私が彼女を好きになったのは、入学式の日のクラス撮影が終わって教室へ戻ろうとした時のこと……)

(偶然、一人静かに佇んで桜を眺めるフユノさんを見かけた)

(満開の桜に囲まれた彼女の美しい横顔は、今も私の脳裏に焼き付いている)

(彼女の立ち姿に見惚れるあまりその場から動けず、離れて見るのがやっとだった)

(男子と同じくらい背が高く、サラリとした短い黒髪、そしてモデルのように整った容姿はまさに女子高の王子様。入学式でクラスの女子たちがフユノさんを見て頬を染めるのも当然ね)

(けど、あの瞬間だけは私が一番彼女に心を奪われていた)

(もしあの人と付き合えたら死んでもいい。それぐらい思えるほど私の恋は燃え上がった)

(それから私は学校でフユノさんを捜しては、こっそり見守る習慣がついた)

(何度も話しかけようとしたけど、フユノさんの顔を見る度にドキドキして逃げてしまう。でもこうして一緒の空間を共有してるんだから、実質付き合ってるってことでいいよね♡♡♡♡♡)

(それに一緒にいて分かったこともあるの。彼女は他人と関わるのが嫌いみたいで、静かで1人になれる場所を好む。一匹狼気質な一面もクールでステキ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡)

「私も他人が嫌いだからお揃いだね♡♡♡♡♡♡♡♡」

ラルヴァ「フユノさんってSNSやってないのかな~?毎日探しても見つからないんだよな~」

図書委員「そこの人、図書室ではお静かに」

(フユノさんは勉強も運動もできて、絵がすごく上手♡♡♡♡♡♡♡♡)

(これまで何度も美術コンクールで賞を総なめしたらしく、その界隈では有名みたい)

(そんなすごい人と出会えるなんでまさに運命♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡)

(フユノさんを好きになった私は世界一幸せ者だな♡♡♡♡♡♡♡♡)

(けど、私の恋はそう簡単にうまくいかなかった。なぜなら……)

「キィーーーーーッ!!!!何あのビッチ!!!私のフユノさんにべたべたしやがって!!!」

(最近分かったことなんだけど、フユノさんは一部の女子たちに言い寄られて肉体関係を持ってた)

(本命っぽい子はいなさそうだけど来る者拒まずなのか、上級生相手でもフユノさんは受け入れる)

(クールな見た目とは裏腹にプレイガールな一面を知ってショックだったけど、もしかしたら私にもチャンスがあるんじゃないかって内心期待した)

(でも私が欲しいのは彼女の心であって、他の女子みたいに身体目当てなんかじゃない)

(ある日、いつも通りフユノさんを捜していたら女教師とキスする現場を目撃した)

(教師の淫行を学校中に暴露したかったけど、そんなことをすればフユノさんが白い目で見られてしまうため私は誰にも言えなかった)

(何より私が暴露することで、この習慣がフユノさんにバレて嫌われるのをひどく恐れた)

「誰もいない……」

「ここがフユノさんの席……」

「フフ、あの人のぬくもりを感じる♡まるで身体を重ねてるみたい♡」

「見てるだけで幸せだったのに好きが溢れて苦しい……私も告白して特別な関係になりたい…」

「なんだか眠たくなってきちゃっ…た……」

「入学式の時からずっと好きでした」

「あなたの彼女にさせてください…!」

フユノ「私もキミが好きだ」

ラルヴァ「え、今なんて……」

「!?」

「――――ッ♡」

ラルヴァ(フユノさんが私を受け入れてくれた……!!)

(嬉しい嬉しい嬉しいっ!!大好きな人と両想いだったなんて夢みたい!!)

「こ、これで私たち恋人なんだね!毎日一緒に登下校して、一緒にお弁当食べてそれから…」

「フユノさん?」

「く、苦しいよっ……」

フユノ「お前が好きなんて嘘に決まってるだろ」

ラルヴァ「……え?」

「お前みたいな陰湿な女なんて誰も愛さない」

「誰も振り向かない」

「孤独なまま死ぬんだよ」

ハッ!

ラルヴァ「ハア……ハア……」

「今のは夢?」

「まさか高校時代の夢を見るなんて……それに実際は告白できずに卒業したからあの会話は本物じゃない。途中まで良かったのになんて悪夢なの」

フユノ「やっと起きたのか。もう昼だぞ」

ラルヴァ「うるさいわね。棺桶の床が堅くて寝づらいのよ」

(現在、私はフユノの家に住んでいる。いや、正確に言うと無理やり住み着いている)

(実は高校を卒業した後、フユノと離れ離れになった私は彼女を忘れたくて勉強や仕事に打ち込んだ)

(そして職場先で初彼女もできて婚約を交わし、幸せな人生を歩めると思ってた。けど結婚式前夜、婚約者が男と浮気していたことが発覚した上、一文無しで家から追い出されてしまったわ)

(私は失恋したショックで心臓発作を起こし、気づいたらゴーストの姿に)

(死んでから数十年経っても成仏しない理由は一つ。このクロツ・フユノを呪い殺して地獄へ引きずり堕とすため)

(元を辿れば婚約者に浮気されたのも、ゴーストになったのも全ては高校時代、この女が私に振り向かなかったせいよ。恋人にしてくれたら私は死なずに済んだかもしれないのに!)

(だから私はフユノに復讐しようと、何十年もずっと彼女を捜して現世を彷徨ってきた。そしてようやく見つけたはいいものの――)

(まさか女2人と結婚していたなんて!!!!)

(しかもこの女たちがすごく厄介で、何度も私の復讐を妨害してくる……)

(この前の深夜、寝込みを襲おうとしたら足音一つ立てずに背後に回られて……)

(何度フユノの寝込みを襲ってもその度に返り討ちに遭った……)

「キィーーーーーッ!!私の前でいちゃつくんじゃないわよ!!」

フユノ「ワーワー騒ぐな…ってあいつは?」

ラルヴァ「わっ!!!」

フユノ「!」

ラルヴァ「キャハハッ!怖いでしょ?私に呪い殺される前に遺書でも書いたら?」

フユノ「フッ、ならば遺書の中にお前宛てのラブレターを書いてやろう」

ラルヴァ「えっドキッ」

フユノ「噓に決まってるだろ。バカだな」

ラルヴァ「キィーーーーーッ!!ちょっとドキッとしたじゃない!!」

(ほだされちゃダメ私!こいつは憎き相手なんだから!!)

(私が現世を彷徨ってた間、フユノは出世に結婚って順風満帆な人生を謳歌してたのよ)

(確かに大人になったフユノもなかなか良い……じゃなくて!やっと因縁の相手を見つけたチャンスをムダにしちゃいけないわ!)

「今に見てなさい!必ずあんたを恐怖のどん底に突き落として、私に振り向かなかったことを後悔させてやるだから!」

フユノ「振り向くとかよく知らないが、お前といるとホラー体験ができて楽しいけどな」

ラルヴァ「え……」

フユノ「それと、お前の棺桶は後でまたアップグレードしてやるから、もう文句言うなよ」

ラルヴァ「あ、うん……」

ラルヴァ(高校の頃は他人に無関心だったくせに急に優しくしないでよ……)

(私があんな女をまた好きになるとか、絶対にありえないんだからね!)

Fin

あとがき

まず最初にポーズMODとCC製作者へ、素敵な作品を配布してくださり誠にありがとうございました。

当ブログもオリシムもクリエイター様たちのおかげで成り立っているとしみじみ感じます。

今回は新しく作ったゴーストシム、ラルヴァ・ブロッケンのお話でした。

彼女の簡単な紹介は、以前Blueskyに上げたSSを参考にしながらお話しします。

大まかな内容としましては、4月1日はエイプリルフールなのでラルヴァに高校時代の夢を見てもらい、彼女が叶えたかった夢を嘘として体験させてあげました。

彼女が叶えたかった夢というのはフユノとの特別な関係ですね。

夢の中では両想いになれたとぬか喜びしますが、実際は消極的な性格が災いして話しかける勇気すらなく、クラスも一緒になれないまま卒業別れ…。

そしてお話の中で語った通り、婚約者に浮気され失恋したショックでゴーストとなり、逆恨みでフユノに憑りつきます。コナンや金田一少年に出てくる犯人並みの無茶苦茶な動機。

ラルヴァがゴーストになった経緯をまとめたもの。読みづらかったらすみません。

怨霊化したラルヴァはフユノに殺意を抱きますが、彼女の顔を見ていつも誘惑的になるので心の中は愛憎の念で入り混じってます笑。

そのため殺そうと思ってもフユノの何気ないセリフや動作にドキドキしてしまい、復讐がなかなかうまくいきません。

高校時代はシャイな女の子だったのに今では殺意を示している手前、ドキドキを相手に悟られないように思わずツンデレな態度を取っています。かわいいですね。

フユノから見たラルヴァは勝手に家に押しかけられた挙句、ギャーギャー騒ぐ迷惑極まりない存在。

でも妻たちの遊び相手(?)になってくれたりするので、暇つぶしとして住まわせてあげてる感じです。

果たしてラルヴァの怨念が勝つのか、フユノの魅力が勝つのか。

今後も日常4コマ漫画などで彼女たちの様子をアップしますので、生温かく見守っていただけたら幸いです。

それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。

☆お借りしたポーズMOD製作者☆

新生まるきぶねスローライフ

helgatisha

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