ロマンチストの街Ciudad Enamoradaには似つかわしくない存在がいる。
彼の名はガルシア・サミー(以降サミー)。
街中を徘徊しては辛気臭く涙をこぼす謎のNPCである。
愛が溢れる街でなぜ涙をこぼすのか、サミーは簡単に口を割らない。
当記事はそんなサミーを追跡した記録になる。
関連して、Lovestruckのマップ&モニュメント紹介はこちらから↓
最後の方にサミーについての記述もあるので、良ければご覧ください。
※以下ネタバレ注意
ガルシア・サミーとは
Ciudad Enamoradaのエリア2、ヴィスタ・エルモサのベンチで眠るサミーを発見した。
見た目はパッと見で分かる通り、青いクマの着ぐるみだ。
その証拠に寝ていても開眼している。
また後ろにはちゃんと縫い目も確認され、本物のクマではない。
話しかけて、プロフィールを確認すると彼の名前、年齢以外の情報は一切不明だった。
※プレイヤーはGrowingToghtherも導入しているため相性も表示されている。
しかし別データでプレイしていたら、偶然シムとサミーがサムズアップゲームを行ったことで彼の魅了ポイントも分かった。
誘惑やスキンシップ、ウフフを好まない反面、愛情表現を欲している点から推察すると、軽薄な愛よりも純愛な関係を望んでいるらしい。
サミーはヴィスタ・エルモサに存在する「愛の壁」の前に立ち、涙を流す現場を頻繫に目撃される。
しかも壁の中心から僅かに左側へ寄り、女性を見上げる位置に立っている。
まるで彼女を思って泣いているようだ。
そしてサミーは「愛の壁」や釣り場にいると以下のようなアイコンを出す。
孤独への恐怖や、誰かに対して失恋を意味するメモリーなど悲痛な気持ちを訴えている。
ガルシア・サミーによるLovestruck要素説明
「愛の壁」を前にひとしきり泣いた後、サミーはやっと歩き出した。
サミーに話しかけると4つの会話ソーシャルが表示される。
「何かについて聞く」はさらに細かい会話が展開されるため、まずは他の3つから聞いてみよう。
「クマの着ぐるみについて聞く」
サミーは自分自身を本物のクマだと思い込んでいるようだ。
ちなみに何度も質問すると別の返事がきた。
「悲しみについて聞く」
なぜ悲しんでいるのか訊ねると、一番の理由は特別な恋愛の魔法が込められた指輪を失くしたからだという。
そしてサミーの口から「彼女」という人物が出てきた。
恐らく指輪は「彼女」との特別な物だったに違いないが、なぜそんな大事な物を池に放り投げてしまったのか謎だ。
想像だが、衝動的に任せて指輪を池に放り投げたけれど、後々後悔して吊り上げようと試みたが失敗した…というところか。
指輪の捜索については別の記事で掲載する。
「同情のハグ」をすると、悲しみのムードレットが付与された。
クマのアイコンが出て可愛いが、ただのデバフである。
「何かについて聞く」を選択すると、Lovestruckの新要素について説明してくれるそうだ。
ここで彼がRPGにおけるチュートリアルや、ガイド役のような役割も持っていると判明した。
1つずつ聞いて返ってきた答えが以下になる。
「魅力」
説明から察するにサミーは他人に好きかどうか聞いて、ノーと拒否られたらしい。
着ぐるみに言い寄られたら、大抵の人間は困惑すると思う。
「恋愛の満足度」
サミーの一日の大半は寝て、徘徊して、ゴミ漁って、そして寝る。
愛のために行動すら起こすのも億劫だから、クマになったのだろうか。
「恋愛のダイナミクス」
恋愛に振り回されない今は、少なからず幸せも感じているようだ。
代わりに大事なものを失ったみたいだが。
「デート」
丁寧口調だったサミーが「マジで」と砕けた言い方をした。
それほどまでにデートに対して強い嫌悪感を感じているようだ。
「ロマンチックなレジャーシート」
ほぼホームレスのサミーはお金がない。
貧乏なNPCは日々の食事をどうしているのだろう。
「キューピッド・コーナー」
もしかしたらサミーとマッチングできるかもと期待したが、恋愛どころかフレンドリーコマンドも出ないため仲良くなるのは困難だ。
「恋愛の境界線」
恋愛の境界線とは嫉妬のラインのような基準を指す。
スキンシップや誘惑など人によって嫉妬する基準は異なるが、サミーはいつも境界線を越えて関係が破談してるらしい。
コミュニケーションが苦手なタイプだとわかる。
「キューピッド・コーナーのキューピッド・カウンセリング」
恋人と一緒にカウンセリングへ行くと選択肢が表示される。
その中にカウンセラーのセリフがあるのだが、「クマ」に触れるセリフがあった。
「衣装トランク」
この説明と衣装トランクを見ると、3人の存在が確認できる。
まず「サニー」というサミーの兄だ。
もし苗字が一緒なら「ガルシア・サニー」だろう。
ピエロのコスチュームを着ているなら、すぐに見つけられそうだけれどまだ会ったことはない。
また「ガルシア・アモール」という人名も登場し、さらにはサミーの家系はトランクを作る職人なことも判明した。
衣装トランクの説明の中に、「着ぐるみを脱ぎたがらない、クマったガルシアきょうだいの噂」と書かれている。
この「きょうだい」は上記の「ガルシア・サニー」で間違いないはずだが、兄も着ぐるみを着ているらしい。
サミーはピエロのコスチュームを着ていると言ったが、果たしてどちらなのかあるいはピエロのクマなのか。
もし兄の方も青いクマの着ぐるみを着ていたら判別が困難である。
そして最後の一文、「サミュエル」とは一体何のことだろう。
調べたところ、「サミー」は男性名なのだが愛称が「サミュエル」と呼ぶこともある。
もしかしたらクマのサミーを指しているのかもしれない。(追記2024/10/15)
残念ながらLovestruckのデフォルトシムにはそのような存在はいなかった。
「フーズアップ」
恋人や友達、知り合ったばかりのタウニーと遊べるゲームだ。
これらの説明を聞いてわかったのは、サミーは丁寧な言葉遣いだが、とても卑屈で根暗な性格だということ。
クマになる前もこんな暗い性格なのか気になる。
ガルシア・サミーの出現場所
さて、サミーのある程度の情報が分かったところで、彼のマップ巡回を確認できた限りでまとめてみた。
以下は徘徊するサミーを追跡して、立ち寄った所と寝る場所に印をつけた画像だ。
上の画像はエリア2、ヴィスタ・エルモサを上空から撮った写真である。
「愛の壁」がほぼ拠点となって、ベンチや池へ移動している。
※トイレなどその日のコンディションで急に道を変えたりするため、決まったルートはない可能性もある。
ただ立ち寄るポイントや寝る場所はほぼ確定しており、ベンチがあればどこでも寝て、釣り場や池周辺に出没しやすい。
エリア3、プラザ・マリポーサの上空写真。
噴水やハート型の池に出没する頻度が高い。
噴水をクリックすると、様々な願いを叶えられるそうだ。(叶うかは別として)
しかも泉の中にあるお金を盗めるともある。
このシムズの世界にそんなネコババするタウニーなんて存在するはずが……
いた。
サミーが泉に向かって両手を擦り合わせている。
肉球でお金を盗んだ瞬間を捉えた。
根暗でメソメソした可哀想なクマかと思いきや、周りに人がいないのを良いことにネコババする悪い一面もあったようだ。
ちなみに国や自治体によって異なると思うが、観光地の噴水や池の中にあるお金は管理局や市、県の物らしい。
勝手に盗むと横領罪、窃盗罪などの罪に問われるが、頻繫に噴水で寝るサミーは恐らくネコババ常習犯の可能性が高い。
この時点でサミーへの好感度は下がったが調査を続ける。
エリア1、ヌエボ・コラソンの上空写真。
サミーはてっきりマップ全体を徘徊していると思い、ゲーム時間内で4日間ぐらいヌエボ・コラソンで待ち伏せていたが一向に現れなかった。
そのためルートも立ち寄るポイントもなしと仮定する。
現れなかったのは、彼にとって思い出の場所がないからだと推測した。
また街の至る所にドラム缶のゴミ箱があり、サミーが食べ物を漁っている。
釣り場を訪れては黄昏て涙をこぼす。
指輪を探しているのか。
サミーだって尿意を感じる時はある。
だがお店に入らない彼はトイレ問題をどうしているのか。
公園にいれば近くの公衆トイレを利用するそうだ。
使用中はさすがに着ぐるみを脱ぐと信じたい。
公衆トイレがない時の絶望はこちら。
周りにカップルがいたらサミーの姿にドン引きするだろう。
彼の後ろ姿を追ってきたが、中には1日中ずっと寝ている日もあった。
時間や仕事、人間関係に縛られず、まさに自由を謳歌している。
最後に
これまでのサミーの行動を見て、特質について考察する。
考えられる特質は、
陰気…頻繫に泣くため
正気でない…辺りを怯えるようにキョロキョロするため
大食い…ドラム缶のゴミを漁るため
怠け者…アクティブな所が見られず一日中寝るため
一匹狼…NPCと会話しないため
「指輪」、「彼女」、「サニー」など気になる存在が登場し、ますます謎が深まるばかりだ。
しかしプレイヤーの私はそんなサミーの着ぐるみを剥いで、中の人物を見てみたいという好奇心が抑えられない。
次はサミーの涙を救うことを目的とし、指輪の捜索から始めよう。
続きの記事はこちらから↓
参考文献
それでは、ここまでご覧いただきありがとうございました。
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